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はじめに
背景は、グリーンスクリーンスタジオの最も重要な要素のひとつです。高品質の制作を行うためには、しっかりと構築された背景が不可欠です。
クリーンプレートを使用することで、最終的なキーの品質を大幅に向上させることができますが、背景の品質が低い場合でも、シームレスな構築が推奨されます。
この記事では、グリーンスクリーンスタジオで背景を構築する際の注意点について説明します。
高品質な背景を構築するためのガイドライン
背景を構成する要素を選択する際は、色調が同じか、少なくとも非常に近いものである必要があります。例えば、背景の壁と床が異なる緑の色調の場合、2つの結果が考えられます。キー処理された画像の上部または下部の品質が低下する可能性があります。
背景の異なる部分は、継ぎ目なくつなぎ合わせる必要があります。隙間や不完全な部分があると、最終的な合成画像に目立ってしまいます。また、継ぎ目を目立たなくするためにキーイングの品質が低下してしまう場合もあります。
3D クリーンプレートは、照明の不均一による変化の緩やかな不均一性には有効です。
しかし、色の急激な変化には対応できません。これは、ピクセル単位の正確なカメラトラッキングが必要となり、実際には不可能だからです。
ニーズに応じて、選択可能な背景素材のタイプがさらにあります。異なる素材の種類とメリットについては、こちらをご覧ください:Green Screen。
一般的な背景の問題
反射素材
グリーンスクリーンが反射素材で作成されている場合、タレントや光を反射する可能性があります。反射はキーイングを困難にするため、キーイングの品質が低下します。
色調の差異
複数の背景素材を使用する場合、色調は同じか、少なくともできるだけ近い必要があります。色調が離れるほど、キーイングの品質が低下します。
接続部の不具合、汚れ/しわのある素材
背景の複数の部分が接続される場合、接続部のエッジが完璧に接続されていることが重要です(接続部に穴がある、接続部が異なる色、または接続部がしわになっているなど)。目に見える不具合はカメラにも捉えられ、キーイングされた画像の品質が低下します。背景の表面の汚れにも同じことが適用されます。
スタジオの制作準備
背景のセットアップが完了したので、次は「良いキーイングの事前準備」を開始できます。