Back to Aximmetry でのトラッキングシステムの設定方法
はじめ
このドキュメントでは、バーチャルプロダクションの観点から、カメラキャリブレーションの重要性とその課題について説明します。
カメラキャリブレーションの概念
カメラキャリブレーションの概念は、レンズキャリブレーションとトラッキングキャリブレーションの 2 つの部分で構成されています。
レンズキャリブレーションの概念
レンズキャリブレーションの概念は、スタジオカメラのレンズの固有特性(レンズの歪み、中心シフトなど)が常に画像とその色を歪める一方、バーチャルカメラ(スタジオカメラのバーチャルな対応物)はデフォルトで完璧な画像(画像や色の歪みなし)を提供するという点にあります。レンズキャリブレーションの目的は、スタジオカメラのレンズの固有特性(視野角を含む)を計算することです。カメラ入力と仮想世界を正確にブレンドするには、仮想カメラの特性を計算値に調整する必要があります。
トラッキングキャリブレーションの概念
トラッキングキャリブレーションの概念は、トラッキングシステムはトラッキングデバイスの位置と回転しか測定できないのに対し、バーチャルプロダクションではスタジオカメラの視差のない点(カメラセンサーの近く)の位置と回転が必要だということです。トラッキングキャリブレーションの目的は、これら 2 つの位置と回転の差を計算することです。
カメラをキャリブレーションするには何が必要ですか?
多くのトラッキングシステムおよびレンズエンコーダーには、キャリブレーションに必要なすべてのツールが備わっています。
Aximmetry は、サポートされているトラッキングシステムおよびレンズエンコーダーを簡単にキャリブレーションするためのツールも提供しています。その柔軟性により、サードパーティのキャリブレーションソリューションと組み合わせて使用することも可能です。
注:Aximmetry を使用して、トラッキング/レンズエンコーダシステムをいつでもキャリブレーションすることができます。また、多くの場合、トラッキング/レンズエンコーダシステムのネイティブキャリブレーションソリューションと Aximmetry のツールのいずれかを選択することができます。
カメラキャリブレーションの手順
スタジオカメラに選択したトラッキングの種類(またはトラッキングがない場合)に応じて、キャリブレーションプロセスは、以下の 1 つまたは両方の手順で構成されます。
レンズキャリブレーション
レンズキャリブレーションでは、スタジオカメラの視野やカメラレンズのレンズ歪みなど、レンズの特性を測定します。
これは、スタジオにトラッキングデバイスが装備されていない場合でも使用できます。
注:PTZ カメラには、レンズエンコーダー/レンズサーボが内蔵されています。
NOTE: 単焦点レンズやズームレンズの場合、追加のハードウェアなしで1つの焦点距離をキャリブレーションできます。
NOTE: ズームレンズの全焦点範囲をキャリブレーションするには、レンズエンコーダーが必要です。
NOTE: 1つのレンズエンコーダーは1つのレンズリングのみをエンコードできます。ほとんどの現代のカメラレンズには2~3つのリングがあります:ズームリング、フォーカスリング、および(一部のケースでは)絞りリング。エンコードするリングの数だけ、レンズエンコーダが必要になります。
トラッキングキャリブレーション
トラッキングキャリブレーションでは、トラッキングシステムの測定点(トラッキングデバイス)とスタジオカメラの視差のない点(カメラセンサーの近く)との距離と回転差を測定します。これは、スタジオカメラの視点を知ることを最終目標としているためです。
注:Aximmetry のカメラキャリブレーターを使用する場合、PTZ カメラは追加のトラッキングキャリブレーションは必要ありませんが、レンズキャリブレーションは必要です。
カメラキャリブレーションの開始
Aximmetry を使用してカメラのキャリブレーションを開始するには、2 つのオプションがあります。
Aximmetry Basic Calibrator を使用して、カメラの手動キャリブレーションまたは既存のキャリブレーションプロファイルの調整を行う。
Aximmetry Camera Calibrator を使用して、カメラの自動キャリブレーションを行う。